【令和6年】年末調整の変更点は?定額減税に関する欄を要チェック!
令和6年も終わりに近づき、年末調整の時期が迫ってきました。今年の年末調整に関しては、定額減税制度の導入が最も大きな影響を与えると予想されます。年末調整業務を開始するにあたって、まずは今回適用される変更点を確認しましょう。
定額減税に関する変更事項
令和6年に定額減税が導入されたため、毎月の給与計算で月次減税が行われていますが、年末調整の際には扶養状況などを基に最終的な定額減税額を再計算する必要があります。このため、年末調整で定額減税額の計算が求められることになり、「給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書」に「定額減税に関する記載欄」が新たに設けられました。
納税者本人や配偶者が定額減税の対象となる場合は、それぞれの「定額減税対象」の欄に忘れずにチェックを入れるようにしましょう。
その他の一部の提出書類が簡易化
定額減税に関する変更点に加えて、一部の書式にフォーマット変更が行われています。保険料控除申告書では、生命保険料控除や地震保険料控除、社会保険料控除の記載項目において、「あなたとの続柄」欄が削除され、よりシンプルな様式に変更されました。
また、令和7年1月1日以降に提出する扶養控除等申告書については、前年の申告内容に変更がない場合、「前年から異動なし」などと申告書の余白に記載することで、変更点がない旨を示して提出できるようになりました。
まとめ
定額減税の導入により、令和6年分の年末調整手続きでは、定額減税に関する新たな記載項目が追加されました。申告書の記入方法だけでなく、定額減税制度そのものの理解も求められるため、変更点や制度内容について十分に周知し、円滑な年末調整業務の実施を目指しましょう。